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事務所運営の実務

タレント事務所がキャスティング案件を増やす方法

案件の入口は大きく4つあります。それぞれ、取れる量も、条件も、かかる手間も違います。どれが自分の事務所に合うのかを決められるよう、現実のところを整理しました。

案件が来ない事務所に共通していること

所属タレントの質の問題ではないことが、ほとんどです。

案件が足りないという相談を受けると、多くの場合、原因は次の2つのどちらかに寄っています。

1. 案件が手元に届くころには、条件が削られている

ひとつの募集が、制作会社からキャスティング会社へ、そこから代理店へ、さらに別の代理店へ、と渡っていくことがあります。間に入る会社が増えるほど、事務所に残る出演料は薄くなります。同じ仕事でも、どこで受け取るかで条件が変わるということです。

2. 届いた案件に、その日のうちに返せていない

キャスティングは早い者勝ちになりやすい仕事です。募集を見てから、所属タレントの資料を探し、プロフィールを整え、1人ずつ応募する——この作業に半日かかると、返す前に締め切られます。案件の数を増やす前に、返すまでの時間を短くするほうが効くことがあります。

先に確かめること 直近3か月で「見たけれど応募しなかった案件」が何件あったかを数えてみてください。そこが多いなら、増やすべきは案件の数ではなく、返すための手間の少なさです。

案件の入口は4つある

それぞれ、向いている事務所の規模が違います。

入口1:制作会社・広告主へ直接営業する

いちばん条件が良くなる入口です。間に会社が入らないぶん、出演料もそのまま残ります。一方で、窓口を見つけて関係を作るまでに時間がかかり、担当者が替わると途切れます。関係を絶やさず持ち続ける人手がある事務所に向いています。

入口2:キャスティング会社に登録する

案件が向こうから来るようになりますが、来るかどうかは相手の記憶と手元のリスト次第です。登録して終わりにせず、所属タレントの近況を定期的に送り続けられるかで差が出ます。登録先が増えるほど、送る手間も増えます。

入口3:代理店・他事務所からの又受け

すぐに数が出ます。始めるのもいちばん簡単です。ただし、間に入った会社のぶんだけ条件が下がるので、数は出ているのに利益が残らない、という状態になりやすい入口でもあります。どこで受けたかを案件ごとに記録しておかないと、あとから検証できません。

入口4:案件配信サービスを使う

一次に近い案件がまとめて届くタイプのサービスです。探す手間と、応募する手間を同時に減らせるのが利点で、月額の固定費がかかります。案件の数ではなく、届いてから応募し終わるまでの手間で選ぶのが、失敗しにくい見かたです。

4つを並べて比べる

自社の人手と、いま足りていないものから逆算してください。

入口条件出てくる量かかる手間向いている事務所
直接営業いちばん良い少ない大きい(継続)営業を専任で置ける
キャスティング会社中くらい相手次第中くらい(送り続ける)所属が増えてきた
代理店・又受け薄くなりやすい多い小さいまず数を作りたい
案件配信サービス一次に近いほど良い多い小さい(月額がかかる)人手を増やさず数を増やしたい
どれかひとつに寄せる必要はありません。多くの事務所は、直接営業を細く続けながら、数の土台を別の入口で作っています。危ないのは、又受けだけで数を作って、1件あたりの利益を見ていない状態です。

今週から着手できること

順番に効きます。上から3つだけで構いません。

KAMITEについて

入口4にあたるサービスです。

KAMITEは、代理店を何社も経由する前の一次案件を、事務所のLINEにまとめてお渡しするサービスです。所属タレントの名簿を登録しておけば、届いた案件にチェックを入れるだけで複数人まとめて応募できます。探す手間と応募する手間の両方を減らすことに寄せた作りにしてあります。

料金は月額100,000円(税込)・初期費用0円のひとつだけです。契約期間の縛りはありません。いま実際に流れている案件の件数と出演料の幅は、サービスのページに実データで出しています。

よくあるご質問

所属タレントが少なくても意味はありますか
あります。案件の数より、1人あたりの応募回数が増えるかどうかで効き方が決まります。所属が少ない事務所ほど、1件ずつ手で応募していた時間が丸ごと浮くぶん、体感の差は大きくなります。
直接営業をやめたほうがいいということですか
いいえ。条件がいちばん良いのは直接営業です。ただ、直接営業は立ち上がるまでに時間がかかるので、その間の数を別の入口で支える、という組み方をおすすめしています。
又受けの案件は避けるべきですか
避けるべきとは限りません。問題は又受けそのものではなく、入口ごとの1件あたりの利益を見ていないことです。記録さえ取っていれば、割に合う又受けと合わない又受けは数字で分かれます。
案件配信サービスは、どこを見て選べばいいですか
件数だけで比べないでください。見るべきは、①どの段階の案件か(制作会社に近いほど条件が良い) ②届いてから応募し終わるまでに何分かかるか ③名簿を入れておけるか(毎回プロフィールを貼り直す作りだと手間が減りません)の3つです。
応募すれば決まりますか
お約束できるものではありません。どの入口を使っても、決まるかどうかは案件と所属タレントの条件次第です。増やせるのは、検討してもらえる回数までです。

まずは、いま流れている案件を見てください。

実際の件数と出演料の幅を、そのまま出しています。

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